生ごみの有効利用は糠床の育成と庭やプランターの堆肥・ミミズの養殖に使えばいいのですね。はたして出るゴミ全部使い切るか? ここでも微粉砕は重要です。まぁ庭に大きな穴を掘って粉砕した生ごみと温水を入れて菌に処理させたら全部処理できるでしょう。穴を増やせばいいのだから。
すぐ行ける庭が場所のメリット大。
堆肥ができるための必須条件
木の葉など有機物は自然のなかにおいて、長い時間をかけて、ゆっくり熟成して堆肥となり、次世代の肥料となる循環をつくります。これに対し短期間で人工的に作る堆肥は人がそれなりの条件を作ってやる必要があります。
堆肥は材料を「腐敗」させるのではなく、「発酵」させて作るのですから、好気性細菌を増やすために次のことが必要になります。
1.水分を調整する →庭の穴ではいけない。水きりの良い箱で行う。ミキシングか移し替えで水分を均等にする。
水分を50%~55%位に調整します。普通、生ゴミなどは90から98%位の水分を含んでいますから、これをどうやって水分を減らすかが難しいところです。水分が多ければ、嫌気性細菌が増えて腐ってしまいます。水分が少なすぎれば発酵菌が繁殖しないので、堆肥になりません。50%くらいの水分とは、手で握っても水が垂れず、ぱらぱらと崩れるくらいの感じです。
2.空気を調整する
発酵期間中は酸素を十分与えることが必要ですが、微生物の分解に伴う発酵熱を備蓄するため、空気をおおまかに遮断する必要があります。材料にわらなどのふかふかした物が入っているときは、上から重しをかけて、空気を多く含まないように調整します。そして、5~7日に一度空気を入れるため、かき回してやります。
3.発酵熱は必須
発酵菌が繁殖するとき、堆肥は熱を出します。この熱はだいた60度から高いときは70度位になって、病原菌や寄生虫の卵、雑草の種子などを死滅させます。このように高い発酵熱が上がらないと蛆が発生して堆肥つくりは失敗してしまいます。
4.量を確保する
発酵熱を出させるためには、ある程度材料が多い必要があります。少ないと周囲から熱を取られて中心の熱を維持できません。多いほど熱を確保しやすくなります。
5.材料は生ゴミ以外のものも必要
発酵菌を効率よく増殖させるためには、時には生ゴミ以外に、土や米ぬか、木の葉などをまぜると発酵促進に効果があります。
6.材料を均一化します
熱が上がった頃を見計らってに材料をかき回してやります。これは「切り返し」という大事な作業で酸素の供給と水分の調節をし発酵分解を促進させ、材料を均一化します。切り返し後、急激な熱の上昇がなくなればほぼ出来上がりです。
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