2019年7月1日月曜日

FXの知識:CAD/JPYの特徴

CAD/JPYとは、カナダドル/日本円のことです。


米ドルやユーロ、ポンドなどと比較するとカナダドルは取引量がそれほど多くないため、特徴の少ない通貨ペアでしょう。
それほどメジャーな通貨ではないため、FXブローカーによってはスプレッドも広く設定されていることも多く、あまり積極的に取引をしたいと思う人も少ない通貨です。
いくつかか特徴がありますので、しっかりとポイントを抑えておくことで値動きを予測することができるようになります。
カナダという国と通貨の特徴
カナダは米国のちょうど北側に位置し、重要な経済指数の時間が米国の指数の発表と重なっていることも少なくありません。
そのためカナダの指数の発表で動いていると感じることはほとんどないでしょう。
カナダの第一の経済圏であるトロントや、経済都市のバンクーバーなどのカナダの主要な都市は、
アメリカの都市に非常に近く、経済的にもアメリカとカナダは密接な関係にあります。
ここで注意しておかなくてならないのは、米国の重要指数の発表になります。
米ドルとカナダドルは非常に相関性の高い通貨なので、米ドルが動く方向に、カナダドルが動くことが非常に多いいです
特に雇用統計やFOMCの政策金利の発表では、円相場が大きく動きます。
USD/JPYが上昇すればCAD/JPYも釣られて上昇することが多いでしょう。重要な指数は夏時間であれば21時半や23時、夏時間でなければ22時半や24時に発表されることが多くあります。その時間帯では動意づいてくるため、経済カレンダーを確認しておかなくてはなりません。
2014年の1月ごろまでは、アメリカドルとカナダドルはほとんど同じ値段でした。つまりUSD/CADが1.000ドル前後で何年も推移していました。2014年にはいって、ドル円が120円前後の値動きをするようになってからは、アメリカドルとカナダドルの値段が開くようになり、2016年4月現在ではUSD/CADは1.3013ドルで推移しています。
日本円でみてみると、2014年までは1アメリカドルもカナダドルも100円前後で同一の値動きだったのに対し、2014年にはいってからは差が開き、2016年現在では1アメリカドル110円、1カナダドルが85円前後で推移しています。

資源国カナダ
また、カナダはオーストラリアと同じく資源国です。
AUD/JPYのチャートと比較してみても、CAD/JPYは非常に似た動きをしています。
資源国通貨は原油価格の影響や、資源を大量に輸入している中国などの経済指標の影響を受けやすいという特徴があります。
主に動きやすい時間は日本時間の夜間ですが、日中、中国の発表する経済指数によって原油価格が変動することがあります。
そうなるとオーストラリアドルやカナダドルも釣られて動くことが多いでしょう。
カナダドルはオーストラリアほど金利が高くありませんので、金利目当てで取引をする人はオーストラリアドルやニュージーランドドルの取引をすることが多くあります。
CAD/JPYで金利スワップポイントを狙うのであれば、カナダドル/日本円よりも取引量の多い通貨であるAUD/JPYを候補の一つとするのも良いでしょう。
FXの取引される量が多くなるタイミングでは、流動性が低いため、値動きが荒くなることもあります。
とくに、ロンドンFIXと呼ばれる、ロンドン市場が終了するタイミングでは荒くなることも。
取引しているFXブローカーによっては流動性が低下するとスプレッドが広くなることがあります。
高いコストで売買しないように、スプレッドが安定しているかどうかも確認しておく必要があります
カナダドルの流動性
また、ヘッジファンドの動きやすい季節について把握しておくことも重要です。
流動性の低い通貨は狙われると大きな値動きをすることがあるためです。
一般的に3月まではカナダドルは上昇することが多くあり、4月からは日系企業の円転で下落することがあります。
長期でトレードをする場合は過去のチャートも把握しておくと良いでしょう。季節的な影響は毎年受けますので、昨年と同じような動きをする年も多くあるのです

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