2019年7月6日土曜日

FXの知識:MACD

MACD



株価がトレンドを形成しながら上昇または下降する時、それに追随してまず短期の移動平均線が動き、遅れて長期の移動平均線が動きます。この際、両線の反応の違いから価格差が生じます。
この移動平均線に生じるカイリをベースに、上昇トレンドの初動から中盤には、ゼロ付近ないしそれ以下から急速に上昇し、プラスの圏内で推移します。 逆に、下降トレンドの初動から中盤には、ゼロ付近ないしそれ以上から急速に下落し、マイナス圏内で推移します。
つまり、プラス圏内だと上昇トレンドで、マイナス圏内だと下降トレンドということになります。

売買サインは、MACDとシグナル線のクロス、MACDとゼロラインのクロス、MACDやシグナル線の方向の転換などが一般的に使用されます。
以前に反転した位置がその後の反転ポイントの目安となります。また、0ラインの前後で反転することも多いので注目してください。

大きなトレンドが発生している時に、MACDが相場の流れと逆行した場合は、相場が天底に近いことを示します。(相場が下降している時にMACDが上昇し始めた場合は、近い将来相場が底を打つ可能性があります。)

また、MACDラインと同平均(SIGNAL)ラインとのカイリを、棒グラフで表した「MACDヒストグラム」もあります。
MACDヒストグラムの見方をチャートで解説


<買いサイン>


  1. 先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を下から上に抜いた時
  2. (1)の後に2本のMACDがともにゼロのラインを上回れば、信頼度が増します

<売りサイン>


  1. 先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を上から下に抜いた時
  2. (1)の後に2本のMACDがともにゼロのラインを下回れば、信頼度が増します

MACDの欠点

MACDの欠点は、じり高、じり安のトレンドが続いているような場合に、一時的に下向きになってもゼロまで下がらずにプラス圏内で横ばいになったり、一時的に上向きになってもゼロまで上がらずにマイナス圏内で横ばいになったりするケースがあります。

この他、横ばい相場ではダマシのシグナルばかり出てしまうことや、相場の天井や大底付近では株価は1日に10%以上も動くこともあり、MACDは移動平均線をベースに使っているだけで、株価の動きが短期間に激しく上下動すると把握できないという欠点もあります。

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