2019年6月30日日曜日

FXの知識:プロトレーダーの視点

プロトレーダーはどのような視点を持っているのか」といった点に注力してください。

相場分析を行うのは決して難しいことではありません。

長期的な視点で考えるドル円相場
ドル円とユーロドルの日足チャートでスイングトレードを行うことも珍しくありません。
ドル円相場の傾向についてお話していきたいのですが、
3月末に一旦105円付近で底をついてから、ドル円相場は上昇トレンドに転じています。
その相場の方向性を確定してくれたのは、長い陽線と次に見せている押し目買いのポイントです。
よって、この相場は上昇に向かっていると判断できます。
長い陽線、つまり大量のドル買いが起きたことが強く意識され、一度は相場が下がって下値を試してきていますが、このラインは突破されていないんですよね。
また、この時期は米朝首脳会談も行われましたが、ドル買いの方向性は崩れることはありませんでした。
このような判断は、決して私の特別な力を用いて行っているわけではありません。
私だけに限らず、誰でもチャートと向き合っていくことでこのような分析ができるようになるものなんです。

時間足を変えながら考えるドル円相場
さて、ここまでドル円の日足を中心に見てきましたが、ここで週足についても目を向けていきましょう。
先ほどの「105円付近でトレンドが転換するのではないか」という判断はこの週足をベースにして考えていました。
週足で見る、トレンド転換が起きたところは今のとおりです。
ここを突破して、ドル買いの方向に勢いがついたんですよね。
ここでドルを保有している人たちというのは、長期で保有を考えている人たちだと考えられます。
そのため、トレンドが転換するほど一気に上昇していきました。
そのことがわかったからこそ、107円台もしくは105円台が抵抗になるはずだ考えるわけです。
チャート画面を見る時に、ローソク足一本ずつの動きに注目するのではなく、その上下に広がっている空間に目を向けるようにしています。
下に空間があいている時はドル買い傾向にあると判断し、逆に、上に空間が見られる時はドルが売られる圧力を確認するわけです。
この癖をしっかりつけておくと、細かい部分ばかりに目移りせずに相場の行方を見られるようになると思います。

さて、ここで改めて日足チャートに戻って、注目しておきたいもうひとつの着眼点をチェックしてみましょう。
ここで見てもらいたいのが高値のポイント、つまりドルが売られている場面です。
数本の陰線が続いているところがあります。しかも、次の波形では直近のラインを試すことができていません。
そこまで到達する前に失速してしまい、その後また上昇しつつある状況です。
小さな抵抗体は、この試すことができなかった直近のラインになります、もしもここを突破したなら、次に目を向けるのは、その上の高値ラインになりますね。
ただ、先ほど触れた連続した陰線の大きさから考えると、ここで大きく伸びるのはあまり考えられないかなと私なら判断します。
ここでもう一度、上部の抵抗体を見るために週足チャートに戻ってみましょう。
先ほど抵抗帯になると踏んだラインと、そこを超えられなかった陰線が確認できますね。
その前にはなにがあるかというと、連続した陰線、つまり強力なドル売りが続いています。
FXというのは時間が経てば経つほど、さまざまな動き方をしますが、直近で目立った動きがある場合は、ある程度は動きを予測できることがあります。
今回の相場状況に見られるように、つい最近「ドルを売ろう!」と考えた人は突発的なドル買いが起きたりしない限り、その考えをコロコロ変えずにドル売りの気持ちを継続すると思われます。
そのため、この相場からわかることとして、これだけ直近に強い売りの動きがあったから、この陰線の始まりがアップリミットになるだろうという判断になります。
このように上下にラインを引いてみると、長期的に見てみた時に111円台の「ここから売られる」ラインと、105円台の「ここから買われる」ラインの間で、レンジになっているのがわかりますね。
現在はライン付近でローソク足が動いていますが、ここで切り下がろうとするなら売りエントリーになります。
そしてサポートラインに反発されて切り上がったら、今度は買っていくわけです。
逆に、このレジスタンスラインを突破するなら、まずは様子見をしましょう。
ドルを既に売っていた人は損切りをするでしょうから、次にライン付近まで落ちてきて押し目を確認できたら買いエントリーをしていくわけです。
このように、ラインを突破するかどうか、相場状況を分析できるようになればそれに応じた戦略を練ることができるようになりますね。
先ほども説明しましたが、これは誰でもできるようになるはずです。
繰り返しながら相場に慣れていくことで、あなたも分析をする目を鍛えていきましょう。
★逆相関の関係を考えるドル円相場
ドル円相場を分析するなら、注目するべきはドル円のチャートだけではありません。
続いてはユーロドルの日足チャートも確認してみることにしましょう。
ユーロドルは一気に下落している様子が見られる場合、それ以外にこのチャートには、もうひとつ確認したい特徴的な部分があるのです。
チャートには一時的な下げ止まりが数箇所確認できるんです。つまり、このラインが意識されているということがわかります。
直近の下落が非常に強いため、もしかしたらこのラインを抜けて、さらに下落するかもしれません。
そして、この分析から何がわかるのかというと、この時点で下げ止まりというのであれば逆相関の関係にあるドル円は上げ止まっているということ。
ユーロドルの相場が下がっていくのに呼応して、ドル円は上がっていくのです。
ただ、先ほども確認したドル円の日足チャートにおける売りの勢いは無視できないものでしたので、今後のドル円相場に関しては、一旦売りの方向に進むかもしれないとも考えています。
さて、ここまでドル円相場を中心にいくつかの観点から相場分析を行ってみました。
もちろんトレーダーによっては、違う観点から見る人もいるでしょうし、
中には、私と逆の判断をしている人もいるかもしれません。
しかし、ひとつだけ言えることは、相場分析は決して特別なスキルが必要なわけではなく、慣れていけばあなたでもここまで読み解くことができるということです。

もちろん、一朝一夕ですぐさま判断できるわけではないでしょう。
また、日頃からFXの学習を続けていくというのも非常に大切です。

私も未だに、いろいろな手法やロジックについて貪欲に学習することを心がけています。
相場は決まりきった動きをするわけではありませんから、その時々に応じて異なった動きを読み解かなければなりません。
つまり、それぞれに適した手法、ロジックを身につけ続けることが稼ぎ続けるためには必要だということです。
ものすごく良い手法やロジックが出たのに、それを知らなかったために利益を手にするチャンスを逃してしまう。
それは非常にもったいないことだと思いませんか?
そうした考えによって、私は今でも新しい知識、スキルを貪欲に吸収する姿勢を持ち続けています。
ぜひ、今回の内容をご覧になったあなたにも、FXの勉強は続けてほしいと思っています。

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