2019年6月24日月曜日

FXの知識:ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、
移動平均を表す線と、その上下に値動きの幅を示す線を加えた指標のことをいいます。
1980年ころにジョン・ボリンジャー氏が考案した指標で、「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。
ボリンジャーバンドの中心となっているのが移動平均線です。
値動きは上昇と下降を繰り返しますが、移動平均線あたりで推移していることが多く、移動平均線から極端に離れることは少ないといえます。この考えに基づいているのがボリンジャーバンドです。
つまり、移動平均線からの乖離が大きくなり、行き過ぎた状態の時に、高い場合は売り、安い場合は買いという逆張り投資によく使われます。
ボリンジャーバンドの中央には移動平均線がありますが、統計学的にその移動平均線の上下の線の間で株価が動く確率が、それぞれ想定されています。
※移動平均線から
一番近い上下線の間で株価が動く確率(1次標準偏差、)=約68.3% 意味がない
二番目の上下線の間で株価が動く確率(2次標準偏差、)=約95.5%  20回に一回発生する割合。これでは発生割合が大きいと感じる。
60回に一回の2.37を基準にするのも1分足なら良いのではないでしょうか。
三番目の上下線の間で株価が動く確率(3次標準偏差、)=約99.7% 余りに発生割合が少なく取引できない。
また ボリンジャの期間によってもラインが異なります。
一般には20個で引きますが、直近の状況に重きを置くなら、計算に必要な10個に設定するのが良いでしょう。→より超える件数は少なくなる。(厳しい)
標準偏差とは、統計で使われる用語で、膨大なデータがあるときに、そのデータが平均からどのくらいばらついているのかを表すものです。バラツキが集まる確率を「σ(シグマ)」で表示します。

ボリンジャーバンド派の価格のばらつきの範囲を見るという目的があるので、移動平均と価格の標準偏差をチャートに表示します。したがって、チェックする移動平均線にあわせて計算するのが一般的です。(25日移動平均線など)
「σ(シグマ)」の考え方は、価格が急騰したときでも、99.7%の確率で移動平均線の±3σの範囲に収まるという意味で使われます。
ボリンジャーバンドの特徴は、収束と拡散を繰り返していることです。
この動きにあわせて「順張り」「逆張り」それぞれの投資に利用することができます。

■バンドの形状で投資を仕掛ける
例えば、ボリンジャーバンドが収縮しているボックス相場の場合には、「逆張り」指標として利用できます。
ここで注意が必要なのが、ボリンジャーバンドの形です。
±2σに接近したとしても、ボリンジャーバンドが拡散し始めているときには注意が必要です。
例えば、+2σに接近したので、「空売り」を仕掛けた場合にも、株価の勢いが強いとバンドがどんどん広がって結局株価は移動平均線に戻らない場合があるので注意が必要です。

■バンドでリスクの範囲を見る
価格がバンドの中で推移することがボリンジャーバンドの原則になりますので、バンドから出ている価格 は売られ過ぎ、または買われ過ぎのシグナルになります。
価格がバンドの範囲にない時は、相場に大きな変化があったり、突発的な事柄 が発生している場合、またトレンドが大きく変化した可能性があるといえます。
つまり、バンドの収縮が長期間続いた後、価格がバンドから外れた時はトレンドが転換した可能性が高いといえます。

ただし、ボリンジャーバンドは過去のある一定期間での価格の動きを基にしていますので、将来の株価格が必ずボリンジャーバンド内に収まるとは限りません。また、出来高が少なかったり、経済の大きな変化などにより、価格が急騰、急落をしている場合には信頼度が低くなる傾向がありますので、注意が必要です。

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